森永乳業株式会社
【2017年3月期決算説明会(機関投資家・アナリスト向け) 主な質疑応答】 2017年5月17日開催
Q1. 事業の4つの柱(BtoB事業、国際事業、健康・栄養事業、BtoC事業)の売上高営業利益 率が2017年3月期実績および2018年3月期見通しと、中期経営計画で目標としているもの とは違う方向にありますが、この相違の理由と、会社としてのコミットメントはどうである のかについて教えてください。
A1. 中期経営計画を策定した際に、2020年3月期における各事業の目標値をそれぞれ示しました が、当社にとって初めて5年間で立てた目標値であり、単年度の目標値の内訳を示すのでは なく、計画を都度ローリングしたいと考えています。この考えのもと、計画数値の見直しを 行いました。大きな変化としては、国内における生乳生産減少が想定以上に早く、特にBto B事業において影響を受けています。付加価値品を拡売するという計画に向けて進めにくい 現状に大きな課題感を持っています。また、国際事業は、米国でのヨーグルト事業やパキス タンでの設備投資に関して、計画を前倒しして実行しており、その分費用も当初計画より増 える計画です。健康・栄養事業は順調に拡大しています。BtoC事業の改善が最大の課題で ありましたが、ここ1,2期での課題克服により、計画以上の進捗となりました。
なお、決算説明スライドのP.19において、2020年3 月期の売上高、営業利益の計画をグレ ー色としていますが、これは当初の計画であり、2019年3月期に利益面においてもし計画が 1年前倒しで達成できた場合に、新たに3年間、5年間、あるいは2020年3月期単年度の計 画に移行したいと考えています。
Q2. 2018年3月期の原材料価格上昇37億円のブレイクダウンをしてください。乳業メーカー各 社において厳しいコストアップとなりますが、業務用乳製品と家庭用バター以外での価格改 定の予定はありますか。
A2. 37億円のうち、チーズを中心とした乳原料で19億円、エネルギーで10億円のコストアップ となります。価格改定につきましては、既に発表している家庭用バター以外に現時点で決ま っているものはありません。また、為替については、110 円/US ドルを想定していますが、 現時点で若干の円安となっており、影響が大きくなるようであれば、検討をすることも考え られますが、内部努力や商品の見直しで対応していく予定です。
Q3. 原材料高の影響に対して、トップライン成長とプロダクトミックスの改善で補っていこうと いう意志が見えますが、チルドカップ飲料、ヨーグルト、チーズにおいていずれも増収とす る計画を出しています。チルドカップ飲料は前期も数字が落ちている中で、なぜ高い計画を 出したのですか。
A3. チルドカップ飲料「マウントレーニア」は、カウンターコーヒーなど、コーヒー市場の伸び に対しては苦戦をしていますが、市場自体は大きく伸びています。抽出方法の違いや厳選素 材を使った新商品での差別化を図ります。「マウントレーニア」以外も強化していきます。
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Q4. ヨーグルトとアイスクリームの取り組みについて教えてください。
A4. ヨーグルトはギリシャヨーグルト「パルテノ」は急成長が一巡しましたが、まだ拡大できる 見通しであり、ドリンクヨーグルトでの拡大も見込みます。また、アイスクリームは「パル ム」「ピノ」「モウ」の主力 3 ブランドのうち、「パルム」は前期に設備更新をし、製造能力 が上がっております。「ピノ」も今後の設備増強によって、需要に応じた供給ができる体制 となります。
Q5. ローコストオペレーションの取り組みは2018年3月期は行わないのですか。
A5. 製造コストなどの削減には継続して取り組みますが、一方で、利根工場での新棟建設にあた り採用を増やすなど、人件費の増加を見込んでいます。また、研究開発や情報システムへの 投資も予定しており、コスト削減とコスト上昇がほぼ同額となる計画です。
Q6. 森永製菓株式会社との経営統合による森永グループの誕生を期待していました。経営統合に 至らなかった理由として、両社それぞれが自力で頑張っていくことと聞いていますが、何が その制約となったのですか。また、どういう体制や環境が整えば前向きに検討しますか。 A6. 経営統合の検討につきましては、初期的な段階での終了であり、大きな制約はありませんで
した。両社ともに中期経営計画に取り組む中、現時点で経営統合にエネルギーを集中するよ りも、経営のスピード感や企業価値の向上において、両社それぞれの事業戦略に注力する方 がよいと判断しました。企業規模の拡大やM&Aの検討は常に考えていますが、そのパート ナーの候補が森永製菓株式会社一社ということでなく、もっと幅広い視点で考えていきます。
Q7. 森永製菓株式会社とは部分的な協業の可能性もないのですか。
A7. これまでも両社の保有する素材やブランドにおいて協業してきました。これからも海外での ブランド展開など、さまざまな協業の可能性を探っていきます。
Q8. BtoB事業における菌体の売上高について教えてください。
A8. 2018年3月期では20億円弱の販売目標を立てています。ビフィズス菌の海外での認知もあ り、国際事業との合算では、27-28億円を目指します。なお、主な取扱商品として、「ビフィ ズス菌BB536」と「シールド乳酸菌®」がありますが、前者の方が取り組みの歴史も長く規模 が大きいです。
注:当内容は全ての質疑応答の内容を記録したものではなく、ご理解いただきやすくするために一 部編集を行っております。
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